BMW 3シリーズ

昔からこのBMW の3シリーズは、制作が困難な車種の一つで毎回頭を悩ませている車です。

センターコンソールは1DINですからデッキは1台のみですが、オーナーの依頼にて1DINサイズのMDデッキをもう一台セットしました。エアコン操作パネル下の蓋付き小物入れの中にMDデッキのフェイス部分だけを分離してビルトインしました。

本体部分はグローブボックス内に納めMDディスクの入れ替えは多少手を伸ばさないと出来ないのが難点ですが、操作が全て手元で出来るようになってます。蓋を閉めてしまえばMDの存在が分からなくなるのであっさりした仕上がりになりました。


左は蓋を閉めた状態。
左下は蓋を開けた状態。
右下はグローブボックス内のMD本体。

作業前のドア

完成後のドア

全体のスピーカーの構成は、フロント3way+リア3wayのトータル6wayシステム。

例によってフロントドアは物理的にも装着が難しいうえに、チューニングが難しい構造でした。16cmウーハーをメインに10cmスコーカ+ツィータにて中低域と女性ボーカル帯域に重きを置いてます。

このユニットによる音出しはリアとの兼ね合いを計算しての構成になってます。  リアスピーカーシステムはフロントで出し得ない低域を20cmウーハーにて再生します。これは、チューニング作業によりフロントの低音にリアの低音が重なり、良くありがちな“後ろから聞こえて来る低音”にはならずにきちんと頭の回りに定位しています。中域はフロントで女性ボーカル帯域を出してますからリアでは男性ボーカルの帯域を再生します。

この作業により、男性ボーカル〜女性ボーカルまでの広い大域がカバーできる計算となります。

高域も全く同じ方法で行います。フロントは音圧の低い50,000Hzまで再生可能なツィータを使用し、リアは音圧の高い20,000Hzまでをきちんと再生できるツィータにより、高域部分は完璧になります。これらの音の分離をフロントシート(L・R)上部に定位させます。

つまり、頭の位置です。この事により、長時間のドライブでも疲れを感じずに聞く事が可能となるばかりではなく、音楽の奥行き感・位置関係・音色の違い・・・ 等がリアルに聞こえます。ヘッドフォンで聞いてる感覚に近いでしょう。

アンプの取りつけに関しては、メインテナンスを最優先に考慮して脱着が簡単な構造で制作しています。仕上がりに関しては私自身納得のいく結果になっています。

2003年5月掲載