Audi S4

アウディ S4

このお客様は今回の車が2台目となります。最初の車と時も高音質のオーディオを製作していましたが、今回は前回を上回る製作となりました。

このアウディの純正デッキ(ナビ)は、外部パワーアンプがあり何かと問題を引き起こす厄介者でした。デッキからのスピーカー出力がフルレンジ信号ではなく、各帯域に分かれた周波数になっていて、純正オーディオの音質をアップする事が出来ません。
仕方なく、中音域の信号を取り出し、低音・高音の薄い音でしか鳴らすに止まりました。

これだけのオーディオシステムを製作していますので、本来であれば純正でも相当な音質になる予定でしたが、残念な結果となりました。

メインのオーディオは、DRX-9255を音質改造し、これをメインに構成しています。
パワーアンプは、フェーズ1002×2 / 722×1 (バージョンアップ済み)
DACはマイクロコンポーネンツ製。

複数のメディア(再生機)の電源は全てマイクロ製の電源にて強化。オーディオの電源は、マイクロ製の電源システムを採用。これは、オーディオ用サブバッテリーを充電するシステムです。最大50A仕様。車のバッテリーを充電するオルタネータは様々なノイズが盛り沢山混入しています。このノイズがオーディオに最悪な状況を造り出すのです。
マイクロの充電器は、これらのノイズを0レベルでカットしてサブバッテリーに電気を供給しますから、オーディオが消費する電気はピュアな電源で音質が著しく向上します。

デッキからのデジタル信号はDACにてアナログに変換され、デッキとは別のボリュームを介してアンプへ供給。アンプからスピーカーに直接信号が行くのでロスが殆ど無いシステム構成です。イコライザーやプロセッサー等などを通すと著しく音質が劣化します。(これらは素人向けの機器類です)

スピーカーシステムは、8wayシステム。
ウーハー×2種類  スコーカ(ミッド)×2種類 ツィータ×3種類。
低音から高音までを「8種類」のユニットで細分化し、それぞれの周波数帯域の音圧を高め小音量でも表現力は充分で、ボリュームを上げてもしっかり再生出来疲れないのが特徴です。
再生周波数は、30Hz~35,000Hzと高性能です。測定条件は○○dB/W(1m)です。

フロントドアウーハーの周波数はリアのBOXウーハーと波形を繋げる為に超低域をカット!この作業により、最も低い低音はリアのBOXから再生し、その一段上からの低音はドアウーハーから出します。
この方法を行うと、全体から出る低音は前席付近に集中して聞こえて来ます。

この様な作業は中音と高音にも行い、各スピーカーユニットの性能を個々に引き出すことにより全体的に音圧が高くなり、音量に関係なくスピーカーの「鳴り」が最大限に引き出す事が可能になります。

完成後の音質は、言うまでもなく最高な音楽を聴く事が可能で、至極な時間を過ごせる空間に仕上がっていました。

この様なセッティングのオーディオは一回の施工で完成しません。
各スピーカーユニットのエージング過程で微妙なバランスのずれ生じますので、時間の経過と共にその都度微調整をしなければなりません。本当の完成までには、聴く時間にもよりますが一年程かかるのではないでしょうか。この車にかかった費用等は相当な価格であった為に掲載は致しません。ご想像下さい・・・

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2010年3月10日掲載