間違いだらけのカーオーディオ

この項では、「単純に良い音の音楽を楽しみたい」という視点から考えた内容であり、ゴテゴテした、見せる為のオーディオではありません。

2012年9月2日

カーオーディ装着後、全体の音の完成度を「10」とした場合、スピーカーの占める割合は「8」ぐらいあります。 この割合からもスピーカー以外のデッキやアンプが大きく音を支配することは少ないのです。
以下、スピーカーについての内容になります。

一番重要なスピーカーを重点的に工夫する事により、音質が大幅に良くなるのですが、
一般的には機器類を無駄に拘っています。

メーカー(ブランド)が先行している事態は・・・?
色んなメディアや知識・技術の無いショップ等では、メーカー(ブランド)前面に押し出さないと読者やお客様を納得させるだけの結果を出せないから・・・の結論。

メーカーが製品を開発・製作・リリース・・・
製品を設計する段階で大手メーカーは、市場を把握し売れ筋の商品をリリースしないと売上に大きく影響します。 購買年齢も大きな要因ですから、その年齢に沿った開発を余儀なくされ、メーカーは素人が装着する事を大前提に考えています。
即ち、カーオーディオ製品は素人が購入し自分で付けて楽しむ商品。
もう一つ! メーカーは例えプロショップと言えどもオーディオに関しては素人同然と考えています。信じられないですよね・・・!  事実です!
・・・でなければ、あんな音の出ない製品を高度な技術を持ったメーカーの人間が造る訳がない!

特に、スピーカーに関しては、ズバリ!素人向けの製品になっています。
価格に関係なくどのようなスピーカーセットも同様です。
ウーハーとツィータのセット内容が殆どですよね。この2wayシステムできちんと音を出そうとするのは所詮無理な話。

何故2wayなのか? 簡単な話で、素人では3way以上のスピーカーを取り付けるのが困難だったり、3つ以上のスピーカーの音をちゃんと合わせるなどという耳と技術は皆無です。
当然、簡単に取り付けられて、付けるだけで音が何となく出る2wayとなってしまいます。
低音が不足気味になる・・・ そこで、サブウーハーが大活躍!
これでも、各音の帯域がきちんと繋がっていないので、低・中・高音がバラバラに聞こえる事に。
素人・プロショップでも同じような音になるのはこのせいです。

私からすると、プロショップがフロント2wayで後ろにサブウーハーを載せて、「良い音でしょ!」
などと言ってお金を徴取してる事自体が信じられません。プロ意識がまるで無い!
プロとは、きちんとした音で楽しく音楽を聞けるようにしてお客様に渡す。
これが「プロ」であると私は思いますが、他店さん達はそうでないようです・・・
プロと自称していても「音」を知らないのが原因と思います。

お客様は素人で音を理解していないのが当たり前ですから、ショップのやるべき事はお客様に納得して頂く仕事をしなくては「プロ」とは言えないと思います。

ちょっと話が脱線しましたが、素人向けに作ったスピーカーセットをそのまま付けるのでは、良い音にならない! これが結論です。

ここで一旦 話を〆ますが、何故 素人向けのスピーカーで、良い音にならないのかを書きますが、
つまらないと感じた方は、閉じて下さい。ここまで読んで頂いてありがとうございます。

カーオーディオに於いては、市販の2wayスピーカーでは、各帯域がバラバラで相当に無理がある。
2wayな故に、ウーハーはツィータに音を近づける様に高い音まで再生します。
この造りをウーハーで行うと、低域成分に不足感がどうしても出てしまい、その不足感を補う為にコーン紙・エッジ・ストロークなどを工夫しますが、一つのユニットでそれ程の帯域の幅を出すのは無理があります。

ツィータに関してはウーハーと同様で、限りなく低い波形が出るようにしないとウーハーの音に近づかない。このような造りにすると、ツィータの特性上高域に無理がくる。
多くのセットのツィータ構造は、ドーム型と言われる形状です。

ドーム型が悪いのではなく、この形状は低い成分を再生するような構造ですから、シンバルのような金属の打撃音から出る高域再生が苦手なのです。・・・というか、再生出ません。
聞き覚えがあると思いますが、その様な2wayシステムの音は チャカチャカボァンボァン・・・
なんて音じゃないですか? これにサブウーハーが付こうもんなら、気持ち悪い低音が・・・
とても聞くに耐えない・・・

車の中にスピーカーユニットを取り付けた時点で、そのユニットの特性は著しく低下して、本来出るべき音(周波数特性)が出ないのが当然の事実なので、実際に出ている音を認識して各周波数を整えるように数種類のユニットを用いて全体域を調整(チューニング)します。
当然、複数のユニット構成となりますから2wayではどうやっても広範囲の波形を再生するのは無理です。

文章で細かな説明は出来ませんので、以上のような説明に不信を抱かれた方は当店デモカー試聴にて、認識を新たにして頂けたら幸いです。
ソフトは、CDとiPodの2種類です。アナログ/デジタル入力を備えていますので、お手持ちのメディアでも試聴可能です。

2011年3月26日

毎回同じ様な内容になってしまいますが、「良い音」を求める事を追求すると間違いだらけに気付く事が非常に多いです。

当店以外では、ブランドを選んでデッドニングしてケーブル替えて能書きたっぷりの取り付け。これでは音の出るカー用品の取り付けにすぎず、とてもオーディオと呼べる代物ではありません。

お客様は素人ですから、音の良し悪しは分からないのが普通ですが、それを取り付ける人間が「オーディオ」の音を造り出さないとカーオーディオの素晴らしさを皆さんに伝える事が出来ません。

良質な音質を決定するのは、機器類ではなく最終的に音を出すスピーカーである事実を認識しなくてはならないのですが、不思議なことに何故かデッキだのアンプに執着しています。
それも仕方ない実情も分かりますが、あまりにも利益重視の商売に走っています。

カーオーディオを売る店はもっとオーディオを理解して、走りながら良い音を聞ける素晴らしさを沢山のお客様に伝えて欲しいですね。

カーオーディオの音質を”10”とした場合、スピーカーの占める割合は”8”です。
あとの”2”は、デッキ・アンプ・その他です。
どこぞのメーカーが自信を持って発売しているデッキですが、デジタルなるもので色々な調整が可能で良い音を作り出せると豪語していますが、機能を使う程音がやせ細ってお世辞にも良い音とは言えない音質になっています。

元来、デジタルとアナログを分ける事自体おかしな話だと私は思います。CDを聴く限り”デジタル”で、音の出口は”アナログ”です。

2010年8月2日

近年の新車の純正オーディオはデザイン・取り扱いなどが非常に良く、社外品との取り替えを必要としなくなってます。オーディオの音を良くしようと考えた時に、デッキ・アンプ・スピーカーなどを取り替える手段をとる事でしょう。

そうなると、デッキのデザインとビルトインなどを考えるとだいぶ交換に無理がある車種がある。
ならば、アンプを追加するのはどうか・・・?
アンプ自体の価格・工賃を考えるとそれなりの費用は必須! 付ける場所も・・・?
スピーカーをどこそこの良いとされるのと交換。予算によってはデッドニングも・・・

たぶんこの様な内容でしょう。
音質を良くする手段で、デッキ(再生機)による効果は非常に薄いです。
アンプも同様で、大きな変化は期待出来ません。
大きく変化(良質)するのは、何と言ってもスピーカーです。

よって、少ない予算で大きく良質な音にするのはスピーカーに大半の予算をかけるのが一番賢明で利口な方法です。

スピーカーと言ってもどこそこのブランドで評判の良い物を付ければ良いって訳ではなく、
きちんとチューニングをして始めて良い音となるのです。
私の知る限りでは、市販品のスピーカーセット(価格は全く関係なし)をそのまま使っている限り
チューニングは殆ど出来ません。(レトルト食品と同じです)
デッドニングをすれば良い音になると勘違いしている人が大半かと思いますが、大きな間違いです。

デッドニングは、特にドアに付けたウーハーの周波数帯域の調整をする為の技法ですから、
即、良い音になる! 大きな誤解です。

ツィータとかミッドをピラーやダッシュボード上に付けるのも音を狂わせる元です。
それは、ツィータとかミッドは音圧が非常に高く、低いウーハーの音圧と合わせにくいからです。
その様な音圧を何も考えずに設置されたオーディオでは、高い音が異常に大きく聞こえうるさく感じてオーディオの音とは程遠いものになっているはずです。

予算に関係なく良い音のオーディオを得る為には、きちんとチューニングされたスピーカーを造る。
それは、機器類に依存するのではなくあくまでも音の出口である一番重要なスピーカーチューニングに重点を置く考えにする事です。
スピーカーさへチューニングしてあれば、後にグレードアップする土台になりますから効果的な訳です。

2008年9月17日

カーオーディオのプロ???

当店に来店されるお客様や、電話での問い合わせ内容を伺っていて目に付く事は、他店ではオーディオの機器を取り付けた後に、機械に内蔵されているイコライザーのような装置で音を造る! と言うのです。

そこまでは良いですが、出来上がった音はお世辞にも決して良いとは言えない音。そこを店員に突くと、「これが良い音だ」と言いくるめられ、仕方なくその場から退散。
以後、納得のいく音でもないオーディオに不満が鬱積。

お客様は、「プロショップ」の言葉の響きで完全に信じ切ってるからこそ、全てを任せ自分の車にオーディオを付けて貰う。ところが、取り付けをしている店員は「音」を全く分かっていないのが現実。仮にも「プロ」を名乗っているのなら、お客様に納得のいくものに仕上げて渡すべき。
それが当たり前と思っていましたが、どうやら全国的に名ばかりのプロが蔓延しているようです。

ブランド?機器を大金払って喜んでいる人種の人ならそれで良いだろうが、そんな人はほんの一部であり、手持ちの大事な予算を生かして良い音を聴きたいと思ってる人達の方が、相当数ではないかと推察します。

私の店には、その様な「プロショップ」で施工して、全く満足していないお客様が大勢来店頂いています。そんなショップの話を聞くに従ってだんだん情けなくなる始末。

オーディオは予算に関係なく、満足のいく音楽を楽しむ事が大前提と思います。「良い音」は、ショップ選びから始めるのが得策だと思います。

2008年9月8日

ウーハー積んで、低音ブンブン・チキチキ・キラキラの若い方には縁遠い内容ですから、読まなくて良いでしょう。
今月(08.6)に、当店からリリースしたオリジナルパワーアンプK23を、数台のオーディオ取り付けに使った結果、パワフルで素晴らしい音質に仕上がり満足度の高い製品となりました。(販売価格 35,000円(税別))

低価格でも素晴らしい音は可能! をコンセプトに入念なチューニングを繰り返して造り上げたアンプです。 製作工場に直接依頼→当店へ納入→お客様へ直接販売。中間マージンを排除し、余計な経費は一切かけずに販売。

アンプは、取り付け後は見えなくなるもの。ならば、見た目には拘らず機能を優先。
多少の知識さへあれば誰でも簡単に取り付けが可能。音質に関係しない部品点数を減らしコストダウン。低予算にもかかわらず、高音質で良い音が手に入る。
この様に、やる気さへあれば低価格でも良い音の「物」は造れます。以前から、高額な製品が溢れかえってますが、本当に価格通りの音質が保たれているのだろうか?

ほんの一部の製品は確かに素晴らしい音質を持っていますが、殆どは大して良質とは思えない物ばかりです。 それらを販売するショップは、本当にその音を理解しているのだろうか?私には 金儲けの手段として売っているだけにしか見えません。 ろくに音なぞ分からないで、金儲けに専念!これでは、本当に良い音を求めているユーザーを馬鹿にしてる!

ユーザーとしては、オーディオに関しては素人! 販売店も素人同然!
何をどう選んで良いのか分からない事につけ込んで、いいように売りつける販売店が多すぎる。

やたら高額な金額を見積もる販売店には、要注意ですよ。

2008年6月9日

まず一番大切な事は、最終的に求めているところの「音」を知らなければ予算を多く投資しても、何をやっても全てが無駄になります。これを分かっていない人(プロ・アマ含めて)が多過ぎるのが、諸悪の根元でしょう。また、分かっている気でいるのが一番情けない。 音が分からないと、何を基準に良い音を求めるか?ブランド或いは、メーカーに頼らざるを得ない事です。

お客様からすれば、知識も音も良く分からない・・・「じゃ~ どうすれば良いのか?」となりますよね。 自作派以外でしたら、当然、ショップに任せる以外手段はないのですが、正しい知識と感性を持ったショップを探さないと、投資したお金が全て 無駄になります。

音(音楽)を聴いての良し悪しの判断は、聴いた人間の今までの蓄積された感性でしょう。長い年月をかけて音楽に親しんでいれば良い感性になるものでもないし、高額なオーディオを日常的に聴いていても正確な感性が育つものでもありません。
この感性の領域は、プロショップの人間であれば絶対に備わっていなければならない、絶対的なものですが、情けないことに全く備えていない。ピアノの調律師が音階を聞き分けられないのと同じ事です。

残念ながら、この様な耳を持ったカーオーディオプロショップを、私は一件も知りません。殆どのプロショップは、メーカーを主体にお客様に対して説得をしています。
何故なら、音の聞き分けが出来ず、良い音を判断する感性がないのでブランドに頼る以外方法がないからです。

この様なショップの中には、やたら専門用語を羅列して、分かったような・・・分からないような・・・ お客様を煙に巻いてしまいがちです。それで出来上がったオーディオを渡すときに、「良い音になっています!聴いて下さい!」のだめ押しを言ってから試聴させる。しかも、大音量!

「良い音」という先入観をお客様に植え付けてから試聴し、引き渡すのもテクニックと言えるのかも分かりませんが、音の判断をするのは、あくまでもお客様自身。 先入観なしで試聴しないと、オーディオに対しては素人のお客様ですから余計に分からなくなってしまうでしょう。

お客様自身がカーオーディオの取り付けが出来ない場合は、どうしてもショップに依頼して取り付けを行う。この時のショップ選びは至難の業ともいえる程、非常に難しい事です。信頼して取り付け依頼しても、完成後の試聴でカッカリなんて事も日常茶飯事。

自分のカーオーディオが生きるも死ぬもショップ次第。お金を大切に活かせるショップを選ぶ、間違った基準をいくつか記しましょう。

  • 店内のデモボードで試聴させるショップは、オーディオを全く分かっていない。
    理由:デモボードに付いているスピーカーユニットはBOXに収まっており、 ユニットの持つ性能が出やすいが、車に装着したとたん全く違う性能になり、異質のスピーカーとなってしまう。同じ音など出る訳がない。参考にもならない。 しかも、スピーカーの正面で聴けるが、車では角度が付き、おまけに左右の距離まで違う。この事実がどれ程オーディオにとって致命的な不条理かかを 認識しなっがら取り付けをしなければならない。
    したがって、デモボードでの試聴はやってはいけない。無意味である。
  • お客様への説明に、専門用語使う。
    理由:お客様はオーディオをあまり理解していない素人です。 そのようなお客様に分かりやすい説明をするには、専門用語を使ったのでは チンプンカンプン?!
    分かりやすく理解しやすい言葉に置き換えて説明しなければ、 説明してる意味が分からないままになってしまいます。
    分かりやすい言葉で説明すれば、オーディオがどんなに分からない素人のお客様でも納得して聞いて頂けます。
    私が以前に、同業の某有名ショップの人間に「位相」って何だか説明できる?と質問したことがあります。
    ナント! 答えられませんでした。日常的にその人はお客様に「位相」なんて言葉を使っているのですよ!情けないやらビックリです。
  • 必要以上に高額なオーディオを勧める。
    理由:良い音のカーオーディオは、高ければ良いものでは決してありません。私が知る限りでは、殆どのショップは儲け主義で、お客様に心地よい 音を提供するなどという考えは無いのではないかと思います。
    最近はデジタルが主流!これじゃなきゃ良い音は出ない!スピーカーケーブルは高くないと良い音は出ない。電源も○○ケーブルで太くないとダメ!・・・ とか。
    こんな事ばかり言って、最終的に高額な予算を取られる。 百歩譲って、結果良い音になれば良いのだが、殆どがお粗末な音に・・・
    良い音は、高価な物を使わなくてもいくらでも出せます。 勿論、必要な部位にはお金を惜しんではいけませんが、的を外さなければ 最小限に止められるものです。
  • 特定のメーカーだけを勧める。
    理由:実は、音の良いメーカーなど存在しません。どんなメーカーでも真剣に設計すれば良い音のオーディオ機器は作れるのですが、利益を出さないと従業員を食わせる事が出来ない為に、やむを得ず音質は二の次で利益優先の商品開発に走ります。その利益優先の商品をショップが自身を持って?勧める。
    メーカーによっては、売れば売るほどバックマージンが入ってくる。ショップは、濡れ手に粟!特定メーカーだけを勧めるショップは、要注意。
  • お客様の意向を聞かずに、一方的な説明展開。
    理由:お客様が何を求めているかをロクに聞かず、店側の都合の良い説明ばかり言って、気が付くと高額な予算に!?
    或いは、自分の考えと違う方向になってしまいがちになる。
    お客様の意向を取り入れられないショップは、音造り・技術に自身がない為自分の製作出来る範囲でお客様に説明したがるからです。
  • スピーカーをピラーに取り付けるショップ。
    理由:結論から先に言うと、音を全く分かっていないので、流行のピラーに付けてしまう。
    ピラーに付けるスピーカーは、小さなユニットになるのですが、それは低域の出ないスピーカーとなり、ミッド・ツィータ類になります。
    ミッド・ツィータをピラーに付けると、あまりにも耳に近い為に高能率のユニットがうるさく聞こえがちになります。それだけで、音のバランスが大きく崩れ、音楽になりません。←コレを位相ずれと言います。ツィータ類をピラーに付けて音を合わせる行為は、私でも相当難しい事ですから、ピラーに付ける事は殆どありません。当店の音をご存じない殆どの方は、この位相ずれの音を良い音として誤認識しているようです。お気の毒です。
    特に高音域のスピーカーは、理論上耳から離した方が賢明です。カッコウが良いから付けたい!なんて方はここでは論外の人種になります。

細かな内容は他にもありますが、以上の事柄を踏まえた上でショップの選択をすれば、希望通りの音に仕上げて頂けるのではないかと思います。これからも、具体的な事を記して行きます。

待てない方は、メール・電話にて質問して下さい。 なるべく電話にてお願いします。お気軽にどうぞ。