Mercedes-AMG CLA 45 S
メルセデスAMG CLA45 S
このお客様は3台目の施工になる方ですが、今回の車には過去にない最高の音を求める施工となりました。施工前にやらなければならないのが、音の設計からです。どのようなスピーカーユニットを取り付け部位に使えるか、その際の波形など変化を見極める必要があります。フロントの音が最重要なので音の設計には一番気を遣うところです。
今回のチューニング施工はなにしろユニットの種類(片ch)が11個もあるので技術もさることながら、精神的な部分も重要となりました。
フロントスピーカーは5wayシステムなのですが、ユニットの取り付け部位の関係でどちらかと言えば、中低域がやや薄いチューニング。この薄い波形部分はリアで補うよう設計しています。リアは6way。
リアにはスピーカーBOX(エンクロージャー)を用い20cmウーハーで17ℓととても少ない容量なのですが、ポートの設計で必要な波形を導き出しているので何の問題なくフロントウーハーに合致するよう鳴らすことができています。
本来なら事細かくユニットの使い方や使用目的など説明した方が良いと思うのですがあまりにもユニットの数が多いので全体像の説明だけで省略しています。
苦労した個所は…全部!
目に見える部分では、ボリューム(アムトランス製)やセレクターのケースや取り付け位置には特に苦労した部分でもあります。ケースは3次局面なので被覆をまくのにも大変。この作業は、ラジコン機造りの技術が役にたちました。
操作パネルの印字や仕上げにも数日を要し、つまみはアルミ削り出し。アンプ・電源システム・サブバッテリー・分配機・スーパーツィータのアッテネータなどを収めるスペースがなにしろ狭いので、まるで設置するのに知恵の輪を解くようでした。
音質は述べなくても最高の音質。再生メディアは、マッキントッシュMX5000/iphon/ipod/純正デッキ。
これらデジタル機器は当店オリジナルDACを使用。アンプはPhase1002Ultimate ×2台と、同メーカー722tii ×1台。それぞれをバージョンアップして使用。
測定はしてませんが再生周波数帯域は、≒30~35,000Hzの能力はあるでしょう。因みに一般的なカーオーディオの高域再生帯域は、精々12,000Hzぐらい?これは車用ユニットだと殆どがドームツィータなのでこれくらいが限界です。
製作価格は凄い金額なので、割愛。
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