CHRYSLER PT Cruiser
クライスラー PTクルーザー
クライスラー PTクルーザーのお客様は今回が当店で初めての方ですので、音質に関しては当店が一任で行いました。全体の構成は、CDデッキ+アンプ+スピーカーと標準的はもので仕上げました。ある程度の予算を持って頂いて、納得のいく仕事が出来ました。
デッキには、マッキントッシュMX4000。アンプは国内で一番音の良いフェーズの60.4。スピーカーは当店オリジナル6wayスピーカー。
デッキを選んだ理由は、高音質に見合うデッキの条件はボリュームがアナログであることが第一条件です。電子ボリュームは音質に安定感が感じられません。コストダウンで電子ボリュームにしてますから、予算がある時は可能な限りアナログボリュームのデッキを選んだ方が賢明でしょう。ここ数年非常に少なくなりましたが・・・
最近は、各メーカーはもうやることが無くなったせいか色んな機能を付けて商品価値を無理矢理付けていますが、音質にはあまり影響は無いのが現状?返ってコストがかかる分従来の音質に関わる部分が手薄になっているように感じます。
アライメントやら何やらやっていますが、私自身そのような音を聞く限り全く良いとは思いません。音の分からない一部の若い人なら良い音に感じるかも分かりませんが、音に興味がある方にはどうかな?今までに数十台の車の音を聞きましたが、全て納得のいく音はありませんでした。メーカーのデモカーでも同様です。
アンプは予算が可能ならフェーズが最適でしょう。30万円ぐらいの高額アンプを数台当店のテストカーにセットして、各アンプを車内にて試聴テストをした結果は、予想通りの結果が出てしまいました。
部分的な音はどこのアンプも差がありません。例えば、何ヘルツに限定して・・・音楽(音)は部分的にどうこう言うものではあませんから、全体の音の流れが大切。○○社のアンプで聞いてると各楽器とかボーカル等が貧弱で一塊りになりがちですが、フェーズに切り替えた瞬間!楽器とかボーカルの位置関係がクッキリ・ハッキリして、音が広がる様子が手に取るようになります。
当店の場合は、雑誌の評価は全く無視。自分自身の耳に頼り音のプロとしての自覚を持ってオーディオ機器を見極めをしてます。使う前には必ず分解して基盤を確認。理に叶う部品と回路だったら初めて試聴。中には、どこそこの国で作られた良いアンプ。と評価されたアンプの基盤は全てが made
in china ?だったりして・・・
スピーカーは予算で決まりますが、今回は6way システムで構成しました。(6種類のスピーカーユニット)極力純正の内装デザインを崩さないようにしています。音の傾向はCD(ソフト)の録音がそのまま再生するのが第一目標です。
オーナーの希望は、ドラムスのスネア・ベードラや男性ボーカルがハッキリ聞こえるシステム。スコーカ(ミッド)の帯域を丁寧に仕上げた結果が成功しました。どんな種類のボーカルでも対応出来ました。
高音域に関しても、シンバルや打撃音がスムーズに鳴り響き刺激的な音なのだが、ちっともうるさく聞こえない。
低音は、ウッドベース・電気ベース等がはっきり聞き分け出来、余韻・分解能・適度の振動・・・ と最高の出来映え。
結果:音造りのベース車両としては 何の問題もない PT クルーザーでした。
2002年12月掲載