日産 フェアレディZ ロードスター

前席のみで後席から後ろが無い車種のチューニングには相当苦労します。
お客様からの要望は次の通りでした。
1. 遮音性がハードトップと比べて良くないので、ノイズに負けない音質
2. 定位がばらつかないで、ソフトの音源が忠実に再現される。
3. ゴルフバックが狭いトランクに収納出来る。
4. ルーフの開閉時に音のバラツキが極力少なく。
以上を最低限クリア出来るなら、後は全てお任せ!でした。

フロントドアスピーカーは、フロントドア3way+リア3way=6wayシステム
リアスピーカーの位置が頭のすぐ後ろで鳴る為に、フロントSPとのマッチングが相当難しいチューニングでした。

フロントの低音域とリアの低音域が微妙にずれ、音域・音圧の調整にシビレました。低域だけではなく、全ての帯域にズレが生じ久しぶりに腕を振るった一台でした。

アンプアンプ・CDチェンジャーは助手席後部の小物入れの中に全てセットアップ出来ましたので、スペースは最大限に縮小出来、他のスペースを犠牲にすることなく仕上がりました。(トランク内は何も搭載せずカラッポ!)

先に述べたお客様の要望は全てクリアできた最高の仕上がり!
Zに限らず、オープンカーでも最高の音造りは可能です。

2006年4月9日掲載

運転席後部助手席後部

右 助手席後部収納BOX
左 ウーハーとスコーカ(ツィータはロールゲージ後部に設置)

コンソールコンソール
2006年4月取付時のデッキ       2007年4月のグレードアップ後

2007年4月追記
オーナーからのグレードアップの申し出に答え、さらなる音質を良くする為にDAコンバータから出力されたアナログ信号をデッキに戻さずに、別系統のアッテネータ(ボリューム)を増設。ボリュームを通過した信号を直接パワーアンプに接続。ボリュームを良質にする事で相当な音質の改善が出来ます。想像以上の効果です。

マッキントッシュデッキの下に新たに造ったパネル中央がボリュームツマミ。両サイドに各機器の切り替えセレクター。スピーカーではチューニングしきれない部分の音質がこの方法にて良くなりました。同時に、DAコンバータも改造を試みてさらに細かな音に表現力が増していました。