PEUGEOT 307CC

このオープンモデルのチューニングも苦労があった車種でした。
すべてのオープンモデルに言える事ですが、オープン時は特に余計な騒音がオーディオの音にかぶり部分的に周波数が相殺されて抜け落ちます。それが原因できちんとした音を再生する事が出来ないのです。すなわち、その騒音の波形を想定してオーディオの音造りをするわけです。

フロントドアフロントドア内部は構造的に複雑でもあるし、スピーカーグリルデザインの事も考えると2wayシステムが限度でした。
2wayでは十分な音の帯域を確保するのは難しく、足りない周波数帯域はリアから再生する事になりました。

リアスピーカーは、純正位置も利用した上で別の場所にも2つ追加し3wayとしました。リアの純正位置は内部構造は比較的低音を出しやすい構造でしたからフロントSPのウーハーとリンクしやすいチューニングが出来たので、オープンモデルとは思えない重厚な低域が再生出来ました。

人によって好みはありますが、特にオープンでは抜けやすい帯域の音圧を少し持ち上げます。上げる帯域は主に男性ボーカル域で上げ方によって多少の変化が得られて、密度の高い音質になります。アンプは高音質のフェーズを奢り万全を期しました。

2006年9月22日掲載

リアスピーカー  アンプ