Mercedes-Benz C250 Stationwagon

このベンツのお客様は、当店で7台前後オーディオを取り付けて頂いている方です。
さすがにこれだけの台数を当店で取り付けて音を聴いていると、音に対する要望は並みのものではありません。(本人は言っているつもりはないようですが・・・)

それも当然な事で、いつも最高の音を十数年にわたり楽しんでいれば、耳の感性も相当に良くなります。車が替わるごとに、その都度最良の音造りをしてきていますから、お客様も安心して私に任せているものと思います。私自身、お客様の期待を裏切った事は一回も無いと自負しています。

今回のシステムは、純正のナビ・デッキをそのまま使い最良な音造りを実施。デッキをそのまま使うのも忍びないので、マイクロコンポーネンツ製のLIP(17,000円)をデッキ電源に割り込ませ電源強化。このLIPにより、デッキ性能は相当向上しています。音造りに最重要なスピーカーシステムは、前後で6way構成。

ドア内部の内側のパネルは鉄板ではなく、アルミの成形物でした。鉄とアルミでは、スピーカーを鳴らした時の振動係数が違う為に、それに応じたチューニングが必要でした。

フロントドアに関しては、メインスピーカーでもあり、特に低音には相当苦労しました。
アルミ板に直接スピーカーを付けるため、鉄板とは違う振動を発生するので、スピーカーユニットと取り付け面の工夫で何とか低域の"アバレ"を制御。

制御した低音に繋げる中域も苦労して、ユニットの選択は一苦労でした。その甲斐あって上手く低域から中域が繋がり、フロントは完成。

リアは、フロントで造った低域と違う周波数帯域を造り、低域が全体にわたって埋める事が出来ました。中高域に関しても、フロントで再生されていない帯域をカバー。

これらの作業により、低域から高域までまんべんなく再生出来、純正デッキから出ている音とは思えない素晴らしい音造りが出来ました。

これらの音を造り出す事に関与した最大の貢献者は、スピーカーであることに間違いないですが、そのスピーカーの性能を引き出すのがアンプです。
純正デッキ内蔵のパワーアンプだけでは最高の音質は得られにくにので、高性能で良質な音質を持つアンプを使うことにしました。

このアンプは、最近 第一フェーズからリリースされた「モデル254」
価格は70,000円と性能から比較するとコストパホーマンスは最高に優れ、大きさも小さく扱い勝手も含め非常に優れています。

純正デッキには、ロー出力(RCAピン出力)がない為(スピーカー出力だけ)、同フェーズ製のハイ/ロー変換器(8,000円/1個×2)を使うと、殆どの純正デッキに後付けアンプを繋ぐことが出来ます。

これらの工夫とチューニングにて、このベンツの音造りは見た目は純正しか使ってないのに素晴らしい音に変貌しました。この音は、皆さんに聞いて頂きたい程で、純正デッキでも工夫次第ではとんでもない音になる事実を再確認して頂きたいです。

デッキ     純正
0円
アンプ     第一フェーズ  モデル254
70,000円
ハイ/ロー変換器  〃     AC-2×2
16,000円
電源 マイクロコンポーネンツ LIP
17,000円
スピーカーシステム  KKM
500,000円
取り付け工賃
70,000円
消費税   5%
33,650円
オマケ
△6,650円
合計金額
700,000円

2008年8月15日掲載