BMW E60
BMW E60
昔からBMWはオーディオの施行がとってもやりづらい車種です。ドアに小さな口径のスピーカーしか設定がなく、低音を出す口径のスピーカーを付け辛い。更に最近では、純正オーディオ(ナビ)が車を細部までコントロールするコンピュータと連動し、交換が出来ない。それどころか何かを足す事も出来ない。電圧/電流を検出して管理されているからでしょう。
スピーカーだけでもやり直し音質アップをやろうとしても前記の様にスピーカー施行のスペースが無いのが現状。しかし、オリジナルのドアポケットの一部を利用してスピーカーを製作する事は可能なのでオーナーの意向と私の考えが一致すれば施行のチャンスはあります。
今回はドアポケットの一部をスピーカーに作り替えたので、フロントドアに3wayシステムを造る事が出来ました。ポケット部分にウーハーとツィータをセットし、純正位置(グリル)にスコーカ(ミッド)を取り付け。純正ツィータも波形の一部として使ってます。
リアは、デッキ(トレイ)中央部分に16㎝ユニットを造り、トレイサイドの純正位置には、ツィータをセットしています。ここも、純正ツィータを鳴らしています。
どんな車のチューニングも同様ですが、スピーカーユニットの使い方は低音から高音までの周波数帯域をユニット数で分担を決めて波形を整理します。純正ツイータは音圧が低いので私のチューニングの一部に利用しやすく邪魔をしないので、全体の波形の一部に割り込ませる事が出来ます。
今までは純正デッキ(ナビ)はスピーカー出力に問題があり使えなかったのですが、ヘリックスのコンバータAFC6chを使うことによって波形が分離された信号をミックスしフルレンジで出力することが出来るようになり、いつものチューニングが可能となりました。音質に関しては、劣化も少なく問題なく音造りが出来ました。
オーナーがメインで聴くメディアはiPodを使いますが、オーディオテクニカのAT-DL3iを使う事でデジタル信号を出せて当店オリジナルDACに接続し、アナログに変換。これで純正の音(アナログ)とiPodから変換された音(アナログ)の2系統をリレーにて切り替えアンプに接続。
完成したシステムは、純正デッキ(ナビ)はそのまま使え、iPodも高音質で聴ける車となりました。スピーカーシステムは、基本5wayシステムですが純正ツィータも使ったので厳密には7wayシステムとなりました。
完成後の音質は、何の問題もない音質でキレが良く深みのある暖かみのある音楽を聴くことができます。当店オリジナルアンプK23を使っていますが、オーディオパワーが17Wにも関わらず、重量感タップリの音楽を奏でていました。結局、パワーではなくスピーカーのチューニングが物を言う事の証明にもなっています。
デッキ | 純正ナビCD | 0円 |
アンプ | KKM K23(取り付け料込み) | 50,000円 |
DAC | KKMオリジナルDAC | 80,000円 |
コンバータ | ヘリックス AFC-6ch | 35,000円 |
デジタルトランスポート | オーディオテクニカ AT-DL3i | 44,000円 |
スピーカー | KKM 5wayシステム | 450,000円 |
取り付け料 | 全ての取り付け・配線材料部品込み | 170,000円 |
消費税 | 5% | 41,450円 |
オマケ | △450円 |
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合計金額 | 870,000円 |
2012年4月22日掲載
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