SUBARU LEGACY TOURING WAGON
スバル レガシー ツーリングワゴン
この車のオーナーさんは今回の製作が2台目となります。前回も凝った作りの製作でしたが、今回は更にグレードアップし複数のメディアを再生出来るシステム造りを目指しました。
純正ナビとは別に音質を極める目的で新たにCDデッキとiPodを追加。CDデッキのAUX入力も簡単に使える様に、外部にミニプラグを設置。今は製造中止となってるクラリオンHX-D1をチョイス。このデッキを使うに当たり、デジタル信号を改造して出力しオーディオテクニカ製トランスポートにてiPodを再生。
デッキ取り付け位置は純正マッキントッシュが付くべき位置なのですが、社外品のデッキを取り付ける設定がなく、デッキ取り付け枠が存在しませんでした。枠は作るしか方法がなく、デッキ取り付けステーも同時に造り苦労した部分でもあります。iPodホルダーはパネルに傷を一切つけずに取り付けてあります。
アンプは当店オリジナルを使い、iPodのトランスポートとと共にデッキ裏に全て入れ込んだので、機器類は一切外に取り付けてないので車内のどこにも弊害は出ていません。
スピーカーの製作構想は6wayシステムですが、純正スピーカーの一部がダッシュボード上にあったのでそれもチューニングの一部に利用した為に7wayシステムとなっています。(オマケ)このオマケ作業が全体の音質に相当良い方向に向いていました。
フロント4way + リア3way トータル7wayシステム
以前からスバルレガシーの車体剛性は驚く程完成度が高く、音質にも良好な結果が出ていました。低域波形が良くダブついた低音にならず全体的にすっきりとした音が可能。すっきりするだけでは「良い音」にはならないですが、リアとの波形を重ねる事で満遍なく周波数特性を揃える事が肝心です。
フロントスピーカーユニットは、ウーハーとスコーカ(ミッド)は正規?な箇所に固定しましたが、ツィータはどうしても固定する場所がなく(ピラー装着は論外)ドアポケット内に前向きに固定しました。この向きで音はちゃんと出るのかと疑問を持つと思いますが、チューニング次第では何の問題もありません。
リアスピーカーのウーハーは純正位置ですが、スコーカとツィータは同一位置に収めました。
このレガシーのシステムは、純正ナビを通常通りに使ってますが信号ライン(ピン出力)が無かった為に、コンバータを使ってスピーカー出力を減衰してアンプに接続しています。
音楽メディアとしては、純正ナビ(HDD・CD・ラジオ)+iPod+CDデッキ(クラリオンD1)+AUX。
純正ナビはアナログ。iPodはデジタル。CDデッキはデジタルとアナログを同時に出力。この回路構成ですと、CDデッキやiPodの再生時はナビ案内音声が聞こえなくなる為に、単独のスピーカーをナビから直接配線して、どのメディアを再生してる時でも聞こえる工夫をしました。
センターコンソールのツマミですが、右がボリューム(Aカーブ)でその下にあるジャックはCDデッキのAUX入力を延長してミニプラグにて繋ぐようになっています。左のツマミは、ナビ・CD・デジタルソースの切り替えセレクター。その下のシーソースイッチは、CDデジタル/iPodデジタル切り替え。
ボリュームと切り替え操作が手元で行えるので、走行中でも安全で楽です。純正ナビは音声信号を出力しただけで他は何も手を加えてないので、機能は損なわれていません。
完成後の音質は、走行時でも低音が薄くなったり外部ノイズで音楽に不満を感じる様な事は殆ど無く、臨場感や奥行き感・リアルさは申し分のない音楽を楽しめるシステムでした。車内が音に包まれるチューニングで、音の定位が頭の周辺になる様にしています。このチューニングにより、長時間聴いていても疲れずオーケストラなどの臨場感も味わえます。勿論、ボーカルの吐息も再生・・・
デッキ | 純正ナビオーディオ | 0円 |
CDデッキ | クラリオンHX-D1(中古O/H済) | 80,000円 |
〃 | デジタル出力改造 | 10,000円 |
デジタルトランスポート | テクニカAT-DL3i+DAC3 | 50,000円 |
SPコンバータ | 15,000円 |
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アンプ | KKM K-23(取付料込) | 50,000円 |
スピーカー | KKM 6wayシステム | 400,000円 |
デッキパネル製作 | 15,000円 |
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ボリューム・セレクター・配線他 | 60,000円 |
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取り付け工賃他 | 40,000円 |
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消費税 | 5% | 36,000円 |
オマケ | △6,000円 |
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合計金額 | 750,000円 |
2014年3月8日掲載
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