TOYOTA ARISTO

トヨタ アリスト

車のメーカーが純正オーディオどんな考えで装着しているのかが理解しがたいものになっています。その良い例がこの車。お世辞にも良い音とは言えないシステムで、聴くに耐え難い音。このオーディオシステムは、いくつかの情報機能がオーディオに組み込まれデッキの変更が出来ない様になっています。音のシステムは、専用アンプで周波数が各ユニットごとに分離され後から音を造る(チューニング)作業が出来ません。

今回のお客様は、この純正オーディオを一切諦め個別のメディアだけで再生する事にしました。純正ナビはそのまま生かし、ルート案内音声はダッシュボードセンターに純正装着された小さなスピーカーを利用。新たに新設するオーディオ等は、純正とは完全に別系統にて製作。

スピーカーシステムは5wayシステムにて施工ですが、リアドアの純正スピーカーも波形の値を変更して利用したので6wayになりました。別系統での製作には、iPodなどのデジタル信号をオーディオテクニカ製のトランスポートでアナログに変換し、当店オリジナルアンプK23にて再生。この際ボリュームは新たに新設して音質に拘りました。
iPod以外のメディアも使える様にミニプラグ入力を造り、セレクターにて切り替え可能にしてあります。これらのボリュームやセレクター類は操作性を考え、手を伸ばすことなく操作できる位置に設置しました。とても便利です。

フロントスピーカーは3way。この構成は、リアスピーカーがリアトレイに設置する事を想定して、低音成分の音圧を調整しました。勿論、中高域も同様の調整です。

リアはトレイに2wayシステム。リアドアの純正スピーカーの周波数帯域も利用してサービス(オマケ)の3wayシステムにて製作。一般的には純正のスピーカーは、良い音にならない! と考えられていますが、それは大きな認識不足です。どんなスピーカーでも音は出ている・・・ その音の周波数を理解さえすれば複数のユニット構成の一部に使えるのです。どんなに高価で評判の良いスピーカーユニットでも完全に全ての音を出す事は不可能である事実を知る必要があります。カーオーディオの音質は、ユニット(波形)の選択とチューニングで全てが決まり、ブランドや価格で良い音になる訳がありません。

車の剛性や静粛性も関与して、キレの良い低域から中~高域まで満遍無く再生し、どのような音楽もきちんと再生していました。低域の分離は音楽の種類通りのキレがあり、ボーカルはあくまでも忠実に再現し、高域はアタック音やボーカルの高域成分まで伸びのあるまとまりになっています。
音の定位(音の聴こえる場所)は前席頭の周辺になるようにチューニングされています。この定位で、臨場感やリアリティーが生まれます。
長時間のドライブでも聞き疲れのない音にまとまっているのも特徴です。

デッキ 純正
0円
メディア iPodなど(持ち込み)
0円
トランスポート オーディオテクニカ(持ち込み)
0円
DAC オーディオテクニカ(持ち込み)
0円
アンプ KKMオリジナルK23(取り付け料込)
50,000円
スピーカー KKMオリジナル6wayシステム
300,000円
補機類セット ボリューム・セレクター他セッティング料
60、000円
消費税 8%
32,800円
オマケ  
△800円
合計金額  
442,000円

2015年9月1日掲載
※画像をクリックすると大きい画像が見られます。