ゲストハウス
ゲストハウスという性格上、来客にくつろいで頂く空間です。
一歩、入り口を入ってからお帰りになるまで良い気分で過ごして頂きたい。
そのお手伝いをさせて頂く手段として、見た目ではない「音」に着目しました。
音楽(音)は、意識して聴くものと何気なく耳に入ってくるものに分けられます。このゲストハウスは、両者を両立させるべく至る所にデザインされた音造りを施しました。玄関に踏み入れた瞬間、音の輪郭がはっきりしたBGMがそっと流れています。
工事中の出来事ですが、私がテストで小川のせせらぎの音の有線放送にて流していた時です。奥の方から大工さんが、「どこかで水が流れてるから止めろ!」なんて怒鳴っていました。
スピーカーからの音ですよと教えたらびっくりしていました。それほどリアルな音の証拠では・・・?
その様な音造りは。廊下・風呂場・トイレにまで至っています。何処にいても癒される音が邪魔にならない良質な音として流れているわけです。
リビングの音響は、通常のオーディオルームではありませんから、どこのソファーに着席していてもまんべんなく聞こえる様にチューニングされています。
これは案外難しいセッティングと言えるでしょう。
2Fでは食事をしながら、カラオケを楽しんで頂く空間です。通常の音響では全てが普通になってしまいますが、ここにもこだわりの音を造りました。
特に、歌声(ボーカル)の声がよりはっきり再生し、カラオケの伴奏が邪魔せずに気分良く歌える様工夫された音造りになっています。
くつろげる空間こそ「造られた音」が重要です。
- リビング
- キッチン
- エントランス
- トイレ
- 2Fダイニング・カラオケ
- リビング
- 浴室